ボランティア
今日は、児童養護施設でボランティアとして活動されている方とお話をしてきました。
ボランティアとは言っても、完全に中ではなく、かと言って外でもなく…。その立場からどのように見えるのかを聞きました。
社会的なサポートがまだまだ少ないという話や、現場で働く大人の話。私の経験から、本人の意図しないところで児童の意志が曲げられてしまうという話もしました。
確かに子どもらしい生活をしづらく、職場としての環境もなかなかにハードだと思います。でもその方は、長く職場にいる職員は楽しい(好き)からやっているんだと思うと言っていました。自身も、原石のような子どもたちをみているのが楽しいと。それを見つけて引き出していきたいと。職員の不足が取り上げられる中で、それでも子どものために必要なことを提言してくださる、そんな方々の暖かさで支えられているのかもしれません。児童相談所や児童養護施設は、ただでさえ傷ついている子をさらに傷つけてしまう場であってはいけないのです。
措置した児童に対して十分なケアもしないまま、一定の年齢に達したら世の中に送り出すことが、果たして福祉にかなっていると言えるでしょうか?
理想は、ボランティアがいなくても回ることです。そこまでして初めて、充実した福祉と言えるのではないでしょうか。
今はまだ、ボランティアによって支えられている部分が少なくないと思います。やる人がいなくなってしまったらどうするのでしょう。その時になって初めて考えるのでしょうか。
勉強を教えるボランティア、生活する上でのコツを教えるボランティア、散髪のボランティアetc…
たくさんいます。とてもありがたいです。
ボランティアにも充実感はあると思います。どちらにとっても得なら良いのかもしれませんが、そこがゴールではないと思います。
ですが、ボランティアを通じて外部に伝わることもあります。児童養護施設に入所している子どもの実態を知っている人は多くはありませんし、知る術も無いと思います。措置されている児童数は約3万人だそうです。学生は、もしかしたら同じ学校にいるかもしれません。隣の友人かもしれません。お子さんがいる人は、いつか子どもがそうなるかもしれません。職場に施設出身の人がいたら…
少し考え方が変わるかもしれません。
また更新します。