毒親だって、泣いている。
こんばんは。おひさしぶりです。
読んでくださり、ありがとうございます。
このブログは、『児童養護施設出身大学生』という名で運営していますが、私は、児童養護施設に入所してからはもちろんのこと、それ以前や、退所後も、いろいろな人と出会い、さまざまな環境を経てきました。
日々、どうしたら児童福祉の現状を改善していけるのかを考えながら、その気持ちを行動に移したり、知識を蓄えたりしています。
施設在所当時は、たくさんたくさん泣きました。その時に流した涙は、私の受けた傷でもあり、それまで癒えることのなかった、他の人が感じた過去の痛みも含まれていたと思います。
今でも泣くことがあります。同情とはまた違うものですが、今そこにいる子が、それを経た人が、どんな気持ちで生きているんだろうと思います。心が引き裂かれるような子が、誰のことも、なにも信用できなくなる子が、もっと増えてしまうかもしれない。人の温もりを初めて知る子もいるでしょう。それでもやっぱり、家庭が一番です。希望して施設に入る子はいません。
親だって泣きます。苦しみます。毒親も毒親なりに、痛みを抱えたひとりの人間です。
児童福祉と言うと、子どもを救うイメージが先行してしまいがちですが、その親を取り巻く社会環境は、はたして。
過去を振り返るだけではなににもなりませんが、過去から学ぶべきところは、たくさんあると思います。
子どもだけ救えばいいわけではありません。その子どもや、私たちが親になった時、そんな所まで考えることができてこそ、児童福祉と言えるのだと思います。子どもは国の宝です。子どものように純粋で素直な気持ちを、いったいどれだけの現代人が持っているでしょう。
明るい未来が待っているようにと、祈るような気持ちです。
人を貶めなくても、傷つかなくても、私たちは幸せに生きていけるはずだから。生まれたての綺麗な心を、ずっと持っていていいはずだから。
もうそろそろそれを叶えてもいいのではないでしょうか。
平成終盤に、そんなことを思っています。
元号が変わるころに、新しい報告ができると思います。それが、未来への希望となるように、日々精進していきます。
涙が溶ける日が、早く来るといいな。と、そんなことを思いながら。