児童養護施設出身大学生

よろしくお願いします。 いつもありがとうございます。

実家へ

こんにちは。


私は、6月末から大学の夏休みの期間、実家に帰ってきています。児童相談所に一時保護されてから、実に約8年ぶりの帰宅というところでしょうか。帰宅してから一週間以上は、一人部屋で泣いていました。色々な気持ちが混ざり、整理してもしても追いつかなくて、変わらないものに対する懐かしさと、変わってしまったことに対する悲しさと、そのことで誰かを、何かを責めても時間は戻らない、帰って来るものなんてない。そんな行き場のない、ぶつけようのない気持ちの全てを抱えることは、1日2日でできることではありませんでした。


それなら抱えなければいいと、捨ててしまえば楽になるのにと、思うかもしれません。でもその気持ちの全ては私のこれまでの人生そのもので、それを捨ててしまうことは過去の自分を捨ててしまうことだと思うのです。

過去が無ければ今は無い。未来も無い。私がこれからも私として生き続けるために必要なことなのです。


施設在所当時から考えていた家族との溝、大切にしたい人を大切にできない苦しさは今も続いています。しかし、それほど児童福祉というものに真剣に向き合っているということであるともまた思うのです。私は、私が一人幸せになるよりも、この国の未来のために動きたいです。もちろん、個人としては家族も大切です。


大学生という身分ですが、大学進学に必要な費用は全て自分で用意をしています。今の時代にもはや欠かすことのできない携帯電話の費用も、施設入所当時から自分で払っています。

同年代の子とは違う金銭感覚、娯楽のためではなく、生活のために稼ぐお金。自分の未来のための投資にも限界があり、交友範囲も狭めないといけず、ほんとうにたくさんの、自分だけではなく、周りの人の気持ちを無視せざるを得ない時もあります。


約2ヶ月の夏休みの間、今後の生活のためのお金を稼ぎながら、多くはなくても社会経験を積みながら、児童福祉の在り方という決して小さくはないものにアプローチしていく方法を模索しながら、人と会ったり、さらに調べてみたりしています。




このブログを読んでくださっている方、児童福祉に関して、「こんな事もあるよ!」「私はこんなケースを知っているよ!」というものがありましたら、コメント等にて教えてください。全て読ませていただきます。

当事者だけの声では、残念ながら変わりません。第三者から見てどのように感じるのか、客観的な意見も聞きたいです。


よろしくお願いします。