児童養護施設出身大学生

よろしくお願いします。 いつもありがとうございます。

教育

こんばんは。お久しぶりです。

いつも読んでいただきありがとうございます。



さて、私が通っている大学は、もうそろそろ定期考査が始まります。ちらほらと勉強し出す学生も見受けられるようになりました。


大学構内の図書館は、テスト期間になると人が多くなります。私は幼少期から図書館というものが好きだったため、今でも行かない日はほとんど無いのですが、本を読むわけではなくても、あの空間は、やはり過ごしやすいのでしょう。落ち着ける環境を、いつか私もつくりたいです。

なんでもかんでも環境のせいにするのはよくありませんが、やはり、環境づくりは大事です。



施設は、なかなか勉強しにくい環境だと思います。


さまざまな事情の子どもがいる中で、ラウンジで勉強することは、とてもできません。個室(自分の部屋)で勉強しようにも、ドアも壁も薄く、あまり意味がありませんでした。(夜になって寝るときにも、隣の部屋の話し声が聞こえてきたり、ドアの外の光が入ってきたりして、なかなか眠れませんでした。)


高校受験を控えた中学生は塾に通うことができるのですが、立地にも制限があり、私の場合、当時希望した塾には行かせてもらえませんでした。

また、塾に行くと言って外に出て、別の場所で遊んで帰ってくる子もいました。塾にかかる費用は、元を辿れば国民が納めた税金です。


施設内では、勉強机の数に限りがあり、争奪戦でした。勉強に対しての意欲がある子は少ないのに、そんな子には机が回らない。

眠れない、勉強ができない。そんな環境に、門限(中学生の場合は18時)までには帰ることを強制される。学生としては最悪な環境でした。



そして、高校受験では、公立高校に行く場合でも、多くの人が受けるであろう私立受験(滑り止め)を、受けることができません。もちろん滑り止めですから、一般でも、大体の人はその後の受験で公立高校に行きます。


施設の子が私立高校を受験できない理由は、私立では、国や自治体からのお金が出ないからです。家族や身内が出してくれる場合を除いては、通うことは難しいです。


そのようにして、皆、公立一本ということになります。施設は、高校に進学しない場合、18歳未満であっても退所しなければいけません。

満足な勉強ができない中で身につけた学力で、絶対安全圏の高校を選ばなくてはいけません。私自身は、塾で見積もられた偏差値より10以上下の高校を選んで、そこに合格・進学しました。(進学した高校ではその後、国語のテストで学年1位を取りました。)



現在の日本の児童養護施設は、生活面でも、教育面でも、不足している部分がたくさんあります。そしてその解決は、現行の法律では難しいです。(現にできていない実情があります。)


高校卒業は何年か前ですが、今でも、(俗に言う)頭のいい人と接すると、いいなあ、楽だなあ。と思います。それに、(言い方は適切ではないかもしれませんが、)民度が違う。その水準を高めるという意味でも、施設や福祉を、なおざりにしてはいけないと思います。